2013.02.06更新

ナイトガード
歯科医院でこのような名前の装置をつくって、装着されている方もいらっしゃるはずですが、御存知でない方も多くいらっしゃると思いますので簡単に説明したいと思います。
名前の通り、睡眠中に装着して歯を守るものです。前歯の先端がかなり磨り減っている場合や、奥歯の山が磨り減って平らになっている場合、睡眠中に強く喰いしばったり、歯軋りをしていることが疑われます。長年、このような状態がつづくと、歯にヒビが入ったり、歯肉近くの根元が楔状にへこんできます。想像以上に強い力で上の歯と下の歯が擦り合わされている結果です。症状は歯ばかりではなく、歯の周りの骨を吸収させてしまうこともあります。

歯の型をとります。


歯列に合ったナイトガードがつくられます。


口腔内で簡単な調整をして、睡眠中に使用していただきます。


以下のような方はナイトガードを使用されることをお勧めします。
1 前歯の先端がかなり磨り減っている
2 臼歯の山が平らになってきた
3 歯の表面に細かいヒビがある
4 歯の根元付近に楔状のへこみが多くある
5 歯周病の治療をしたことがある
6 顎の骨の内側や外側に丸くとび出た骨が多くある
7 セラミックの歯が壊れたことがる



by 小林デンタルオフィス  池袋本町 北池袋 歯科

投稿者: 小林デンタルオフィス

2013.01.29更新

むし歯や歯周病、歯の破折などで歯を抜かなければならなくなったら、どのような方法で治療ができるのでしょうか。
できるだけわかり易く、簡単に御説明をしたいと思います。

もし歯を一本失ってしまった時には、3つの治療方法が考えられます。

(1) ブリッジ 失った歯の前後に健全な歯がある場合、その歯を利用して治療します。

前歯1本欠損






臼歯一本欠損






このように被せる冠を連結して土台となる歯に装着します。歯を1本失った時に多くの場合は、この方法によって治療が行われます。



(2) インプラント 失った歯の代わりにチタン製のスクリューを骨の中に埋入して、もとあった歯を同じような状態にする治療方法です。ブリッジでは前後の歯を削ったり、治療する必要がありますが、インプラントの場合前後の歯は全く治療せずに歯を入れることが出来ます。

小臼歯1本欠損






この様に、なくなってしまった根のかわりにインプラントを埋入し、その上に歯を入れます。
上の写真のように1本失った場合から、2本、3本、そして全ての歯を失ってしまった場合まで、欠損歯の数には関係なく対応できる治療方法です。 症例の項目に当院で行ったインプラント治療が画像とともにありますので御参考にしてください。



(3) 義歯  取り外し可能な入れ歯です。前後のしっかりしている歯がある時は、それらに金属などの維持装置でとめて取り外しが可能な入れ歯を装着します。多数の歯を失った場合には広く行われている方法ですが、1本の欠損では、ほとんど行われない方法です。



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投稿者: 小林デンタルオフィス

2013.01.15更新

東京も七年ぶりの大雪となり、交通量の少ない道は真っ白になっていました。今朝は、久しぶりに診療室の前を雪かきしました。普段使っていない筋肉を使うと、張った感じがして明日の筋肉痛が心配です。普段から運動をして体中の筋肉を使うようにしておかないといけませんね。

心臓病、脳卒中、糖尿病などは、以前成人病と言われていましたが、これらは生活習慣と密接な関係があり、生活習慣を改善することで病状も良くなるので、最近では生活習慣病と言われることが多くなりました。また、最近では内臓脂肪型の肥満で高血圧、高脂血症、糖尿病などが見られる人をメタボリックシンドロームと呼ぶようになりました。そして新たに筋肉、関節、骨などに問題があり運動機能に障害がでている人をロコモティブシントロームと呼ぶそうです。

歯を失ったままにしたり、合わない入れ歯を使い続けたりすることによって、しっかりと噛めなくなっている場合は、このロコモティブシンドロームに入れてもいいかもしれません。毎日の歯ブラシ、定期検診でお口の健康も維持しましょう。




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投稿者: 小林デンタルオフィス

2013.01.12更新

型取りを完了して、仮歯を装着してから患者さんに、「今から白い歯にかえられますか?」と聞かれました。
歯に何か詰めたり、被せる治療では、どのような方法で、どのような材料を選択できるかを治療前に御説明します。

このケースでも、根の治療が終わり、土台を装着した段階で患者さんに確認をしました。しかし、型取りを終えてから心変わりをされたようです。

歯に冠を被せる場合、冠の材料の違いで土台を削る量が異なります。
金属冠の場合は、金属の厚みだけを考慮した削除量になります。
しかし、白い歯にする場合には、メタルボンドポーセレンクラウンやオールセラミックスクラウンなどセラミックスを使用します。メタルボンドポーセレンクラウンの場合には、金属の上にセラミックスを焼き付けるので、金属とセラミックスの二層分の厚さを考慮して土台を削らなければなりません。
また、オールセラミックスクラウンの場合も金属冠と同じ厚さでは、セラミックスが割れてしまうので、十分な強度を得られる厚さを考慮して土台を削る必要があります。

この画像は、金属冠の土台となる歯の石膏模型です。

金属の厚みだけ削られています。

この画像は、メタルボンドポーセレンクラウン用の土台の石膏模型です。

金属とセラミックスの二層分の厚みを考慮して土台が削られています。

このように、選択する材料によって歯の土台を削る量は異なります。
土台を削って型取りを行う前までに、どのような冠を被せるかを決定
していただく必要があります。
もし、説明で良く分からないことや、質問がありましたら遠慮なく何でも聞いてください。



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投稿者: 小林デンタルオフィス

2013.01.07更新

本日より平常通り診療しております。 
昨年同様、本年も宜しくお願いいたします。

スタッフブログには、よく受ける質問についてのお答えや、診療時にはなかなk時間をかけて御説明出来ないことを画像を用いて詳しく説明いたします。

また、症例にも、当院で行った治療をX線画像や口腔内の画像を用いて、治療前から治療後まで、順を追って詳しく御説明していきます。

できるだけ、歯科治療についてわかり易く、いろいろなことをお話していければと考えています。



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2012.12.19更新

歯はかなり硬いものですが、歯と歯がすり合わさることで磨耗します。犬歯など、前歯の先端が磨り減って短くなったり、奥歯の噛む面の山がだんだん平らになっていきます。長年、強い喰いしばりや歯軋りが続くとこのような事がおこり、元々正常であった咬み合せの歯が強くあたるようになってきます。


当院に来院された患者さんのX線画像と口腔内画像です。

 

右側上顎小臼歯部に痛みと、冷たいものや熱いものが時々しみるということで来院されました。
X線画像と口腔内の診査からムシ歯はありませんでした。
前後の歯や反対のかみ合わせの歯にもムシ歯はりません。
咬み合せをみると、小臼歯2本が前後の歯より強い当たりが認められます。
顎を前後、左右に動かしたときにも強く当たっていました。
第一小臼歯の骨も少し吸収して減っています。

 
上顎右側の犬歯切縁は平らに磨耗しています。元々は右の画像の黒く塗った部分に歯があったはずです。

 
左画像は、普通に上下の歯をかみ合わせた時の状態です。
右画像は、すこしずつ下の顎を右へずらしていったときの画像です。
磨り減って平らになった上下の犬歯がぴったりと合っています。



右側上顎の犬歯の内側をみると、凹むように磨り減っており、表面は磨き上げた後のひかりかたをしています。

歯の磨耗は、単に表面が磨り減って平らになるだけではなく、歯とその周囲の骨に影響を及ぼし、進行すると抜歯しなければならない状態にもなります。

口腔内を定期的に検査をして、病態が進行する前に適切な治療を受けましょう。


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2012.12.15更新

治療で歯に被せてたり、つめたりする場合には型をとる必要があります。以前お話しした圧排糸を用いて型取りの材料が、歯と歯肉の間にもしっかりと流れるようにすることが重要です。この印象材には、何種類かあります。多くの歯科医院で一番多く用いられているのは、アルジネート印象材と寒天印象材を同時に用いて行う連合印象です。

 

ピンク色の印象材がアルジネート印象材で、ブルーが寒天印象材です。



また、より精密に印象採得する為にシリコン系の印象材も多く使用されます。

 

印象トレーにやや固めのシリコン印象材を用い、歯の周囲に流れの良い柔らかいシリコン印象材を使用して精密な印象をとることが出来ます。

 

このように、症例に応じて正確に精密な印象を採得する為に色々な印象材や方法を用いています。


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2012.12.11更新

最近では、、コンポジットレジンという材料が進歩し、以前に比べると強度もあり、なおかつ審美的に治療をすることが出来るようになりました。歯に対する接着も格段に進歩して脱落しづらくなりました。これにより以前より適応できる範囲は広がりました。



しかしながら、歯にはかなり強い力が加わることがある為に歯が大きく歪む場合があります。大きく歯が歪むとコンポジットレジンと歯が接着している部位が剥がれたり、欠けたりする可能性があります。小臼歯や大臼歯の小さな範囲のムシ歯には適応できる場合も多くありますが、広い範囲のムシ歯や、隣接面という隣り合って接している面のムシ歯には、金属やセラミックスなど他の材料を使用した治療法が向いていることもあります。

  
   術前                 術後
乳臼歯の隣接面に小さなムシ歯がありました。比較的小さな場合はコンポジットレジンで対応できます。

   
   術前                 術後
前歯の根元が楔状にへこんでいるので、磨き残しによるムシ歯がありました。目立たないように一回の治療で完了しました。

 
X線画像           口腔内画像
他院にて左側下顎第二小臼歯をレジン充填してあります。しかし最近デンタルフロスがひっかっかるようになったということで来院されました。このように強い力が加わる部位に大きなレジン充填があると壊れる可能性が高いようです。この症例では、この古い充填物を除去して、金属あるいはセラミックスのインレーで再治療を行う予定です。

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2012.12.08更新

歯の治療で最終的に冠を被せる場合、ほとんどの症例で型取りをします。このことを、印象(impression) と呼びます。現在、精密に型をとる材料が何種類もありますが、歯と被せる冠の境界部を精密に印象する為には、その材料を歯と歯肉の間に流し込まなければなりません。歯肉は歯にぴったりと寄り添うようにくっついていますので、何かでそこを開く必要があります。通常、圧排糸というものを歯と歯肉の間に入れて印象材料が流れ込むようにします。この操作を歯肉圧排といいます。

 


色々な種類の圧排除があり、太さも何種類かあります。歯と歯肉の間の溝(歯肉溝)の深さなどを考慮して適切な糸を選択して挿入します。精密な印象をして、精度の高い補綴物(被せる冠など)を製作する為には、とても重要なステップです。

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投稿者: 小林デンタルオフィス

2012.11.28更新





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