2012.11.27更新

親知らずが真っ直ぐ生えていて、周囲の歯肉に問題が無く、ムシ歯でなければ特に抜歯をする必要はありません。



上のX線画像では、第三大臼歯が前の大臼歯と同じ方向に生えており、周囲の歯肉、カリエス等の問題がなかったので、ブラッシング指導とクリーニングを行い、親知らずの抜歯はしませんでした。

しかし、傾斜して生えている場合はムシ歯になるリスクも高く、周囲の歯肉も炎症を起こし易いので、抜歯をすることを勧めることが多くなります。



水平方向に横たわっています。

上の症例では、痛みが強かった為、症状が落ち着いてから抜歯を行いました。


水平方向を向いている親知らずでも骨の中にあり、歯肉の炎症やカリエスの心配が無く、特に症状の無い場合は、抜歯をせずに経過を見ることもあります。



上の症例では、骨内に水平方向で第三大臼歯が認められますが、特に症状がないので抜歯をせずに経過観察で様子を見ています。



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投稿者: 小林デンタルオフィス

2012.11.26更新

患者さんから、「親知らずは抜かないとダメですか?」 「親知らずは抜いた方がいいですか?」と質問を受けます。

親知らず(智歯)は、第三大臼歯と呼ばれ一番後方にあります。パノラマX線写真を撮影すると、4本の第三大臼歯がある人、全く無い人、何本かある人と分かれます。顎もだんだんと小さくなり、第三大臼歯の役目もなくなってきた現代人にとっては、余計な歯となってしまったようです。

正常に生えている場合は、ムシ歯など問題が無ければ特に心配が無い為抜歯を勧めることはほとんどありません。しかし、歯が傾斜して生えていたり、歯肉から一部がのぞいているような場合は、ムシ歯になり易く、周囲の歯肉が炎症を起こして腫れたり痛みの原因になるので抜歯をお勧めします。

次回は、X線画像で詳しく御説明したいと思います。


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2012.11.21更新

歯牙の破折

歯がぐらぐらするようになったという主訴で来院された患者さんのX線画像です。
右側上顎第一小臼歯部には、歯頚部に小さな充填処置をしている以外に大きなムシ歯の跡は認められません。


 初診時デンタルX線画像

口腔内で歯牙を確認すると、歯冠の中央で縦に破折していました。
破折線は歯根中央まで延びていたので、抜歯となってしまいました。
  

歯を多く削る処置をした歯では、しばしば破折は見られることがあります。
しかし、天然歯ではごく稀なことです。
原因は、強く喰いしばる事や歯軋りのように強い力が歯にかかったことだと思われます。
このように、非常に強い力が歯牙にかかるので治療をして被せた歯は勿論のこと、天然歯でも定期的に咬み合せのチェックをして歯と周りの歯槽骨を守りましょう。


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2012.11.17更新

左側下顎第二大臼歯の根管治療

根の治療希望の患者さんが来院されました。約十年前に他院にて治療をした歯が、数ヶ月前に突然強く痛み出し、上下の歯を合わせることや、眠ることが出来ない状態になったそうです。また別の歯科医院で応急的にかみ合わせの調整と内服薬で急性症状を抑える処置を受けました。根の治療をやりなおす必要があると説明を受けたそうです。そして根管治療希望で当院へ来院されました。


X線の診断から根尖周囲に大きな病巣が認められました。

 初診時デンタルX線画像

被せてあった冠の一部を除去し、根管内に充填されていた材料をずべて除去しました。
                 
                 根管充填材除去後のマイクロスコープ画像


根管充填材除去後X線画像


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2012.11.14更新

プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング (PMTC)

長い時間をかけて丁寧に磨いていも、毎日の歯ブラシでは落とすことのできない汚れもあります。このような汚れは歯科医院で歯科医師や歯科衛生士による機械的歯面清掃が必要です。

清掃前の下顎前歯部画像

      術前

清掃後の下顎前歯部画像

      術後

定期的に検診を受け、専門的な清掃も受けましょう。



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2012.10.30更新

二台のツァイス



写真に写っているのは、両方ともツァイス製のマイクロスコープ(顕微鏡)です。
手前は、約70年前に私の父が医学部の学生時代に使用していた顕微鏡です。
そして奥が、平成17年に私が歯科治療の為に導入した、歯科用のマイクロスコープです。
(正確には、手前の顕微鏡はドイツが東西分断されていた時代の東ドイツ、Zeiss Jena 社製)


一般的な顕微鏡です。
肉眼では見えない微細なものを拡大して見ることが出来ます。
構造はシンプルで、かなり年代物ですが現在でも使用可能です。


 




こちらは、歯科用につくられたマイクロスコープです。肉眼では見ることができないものをこの装置を使用することで、はっきりと確認して治療を行うことが出来ます。拡大して見る構造は、上の顕微鏡と同じですが、自動で焦点を合わせてくれたり、倍率を自由に操作できるなどかなり進歩しています。眼科や脳外科の手術でも使用されているマイクロスコープと倍率等同じですが、歯科の治療が行い易いようにつくられています。根管治療、精密な治療にはとても有用な装置です。







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2012.10.22更新

約二年ぶりに沖縄から患者さんが定期検診に来院されました。
五年前に治療したインプラントの検診を一年に一回の予定で行っていましたが、遠方の為に今回は前回から間隔がかなり開いてしまいました。しかし、咬み合せ、歯肉、補綴物に問題は無く、X線写真からも異常は見られず、ほっと一安心です。今回は口腔内のクリーニングだけで無事終了しました。

治療が全て終了してから何も異常を自覚しなくても、問題が大きくならないうちに解決できるように定期的に検診を受けましょう。早く問題を発見できれば通院期間も短く済みます。インプラント治療だけでなく、被せたものや、咬み合せ、周りの歯肉、骨に問題がないかチェックは必要です。


今回の口腔内写真(治療後五年経過)
   

今回のX線写真






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2012.10.16更新

痛みや異常を自覚しなくても、6ヶ月に一度、少なくても1年に一度は、かかりつけの歯医者さんで定期的に検診を受けましょう。

痛みや何か異常を感じた時には、ムシ歯や病状が進んでいる状態です。ムシ歯も初期に発見できれば、1回~2回で治療は終わります。ムシ歯が大きく、歯の深部まで進行すると根の治療が必要になり、治療期間も長くなります。

歯の清掃状態もチェックしてもらうことで、磨けていないところや、歯肉に炎症がある部位を発見することで、ムシ歯と歯周病の予防になります。

また、歯軋りやくいしばりが強い方は、かみ合わせtのチェックも重要です。過度の力が歯に加わっていると、歯の磨耗、破折、歯の周りの骨が吸収して無くなっていくことがあります。長い治療時間をかけて治した歯も表面が欠けたり、トラブルが発生することもあります。

どうしも歯石がつき易い部位もあります。定期検診の時に専門家に口腔内の清掃をしてもらい、快適に毎日の食生活を送ることは健康にとても大切です。


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2012.10.10更新

デンタルフロスの使用方法 


 

               

1. 持ち方 図1のように小指や薬指にひっかけてから親指と人差し指の間で固定するとフロスがずれ難く操作がし易くなります。(図2)

フロス     

                 図1                          図
 

2. 操作方法 歯間にフロスを挿入し、ただ外側と内側へ出し入れするだけでは歯肉を傷つける危険があります。また大きな磨き残しは取り去る事が出来ますが、歯肉溝(歯と歯肉の間の溝)に残ったプラークを取る事は出来ません。次のような順番でフロスを動かして歯間とその周辺のプラークをきれいに取り去りましょう。

まず上から歯間にフロスを挿入してから歯肉に押し付けないように注意して外側と内側へ交互に動かして歯間の汚れをとりましょう。この時に下に押し付けるように動かすと歯肉を傷つけるので注意しましょう。(図3)

フロス


                 図

次に手前側に歯にフロスが沿うようにあててから少し根の方向へずらして歯肉溝内のプラークが取れるように外と内へ交互に動かしましょう。(図4)

    


                 図4                                   図

 

同じように後ろ側の歯についてもやりましょう。(図5)



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2012.10.06更新

ブラッシングは単調な作業で、365日毎日行うので磨き残しなくしっかりと歯磨きをつづける事は難しいかもしれません。時間のある時に鏡で歯と歯肉をゆっくりと観察して、うまく磨けているかチェックする事をお勧めします。


(1)歯肉の色  健康な歯肉はうすいピンク色をしています。 (根の部分から頬にかけて、頬をひっぱると動く部分はもともと赤い色をしているので問題はありません。)

(2)歯間の形  歯間の三角形に見える歯肉は健康な場合、鋭くとがって見えます。炎症のある歯肉は腫れているために、三角形がつぶれたように形が崩れています。

(3)歯肉の表面  健康な歯肉には、よく見るとミカンの皮の表にあるプツプツとした小さな穴状のものが見られます。これも炎症が腫れた歯肉ではなくなり、見えなくなります。


歯の表面は、綿棒でぬぐって何もつかなければ問題なく磨けています。歯間にデンタルフロスを通して何もつかないか、出血がないか確認しましょう。歯肉から出血がある場合は、そこが磨き残しがある部位です。



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