2012.12.11更新

最近では、、コンポジットレジンという材料が進歩し、以前に比べると強度もあり、なおかつ審美的に治療をすることが出来るようになりました。歯に対する接着も格段に進歩して脱落しづらくなりました。これにより以前より適応できる範囲は広がりました。



しかしながら、歯にはかなり強い力が加わることがある為に歯が大きく歪む場合があります。大きく歯が歪むとコンポジットレジンと歯が接着している部位が剥がれたり、欠けたりする可能性があります。小臼歯や大臼歯の小さな範囲のムシ歯には適応できる場合も多くありますが、広い範囲のムシ歯や、隣接面という隣り合って接している面のムシ歯には、金属やセラミックスなど他の材料を使用した治療法が向いていることもあります。

  
   術前                 術後
乳臼歯の隣接面に小さなムシ歯がありました。比較的小さな場合はコンポジットレジンで対応できます。

   
   術前                 術後
前歯の根元が楔状にへこんでいるので、磨き残しによるムシ歯がありました。目立たないように一回の治療で完了しました。

 
X線画像           口腔内画像
他院にて左側下顎第二小臼歯をレジン充填してあります。しかし最近デンタルフロスがひっかっかるようになったということで来院されました。このように強い力が加わる部位に大きなレジン充填があると壊れる可能性が高いようです。この症例では、この古い充填物を除去して、金属あるいはセラミックスのインレーで再治療を行う予定です。

by 小林デンタルオフィス 池袋本町 北池袋 歯科

投稿者: 小林デンタルオフィス