2013.01.12更新

型取りを完了して、仮歯を装着してから患者さんに、「今から白い歯にかえられますか?」と聞かれました。
歯に何か詰めたり、被せる治療では、どのような方法で、どのような材料を選択できるかを治療前に御説明します。

このケースでも、根の治療が終わり、土台を装着した段階で患者さんに確認をしました。しかし、型取りを終えてから心変わりをされたようです。

歯に冠を被せる場合、冠の材料の違いで土台を削る量が異なります。
金属冠の場合は、金属の厚みだけを考慮した削除量になります。
しかし、白い歯にする場合には、メタルボンドポーセレンクラウンやオールセラミックスクラウンなどセラミックスを使用します。メタルボンドポーセレンクラウンの場合には、金属の上にセラミックスを焼き付けるので、金属とセラミックスの二層分の厚さを考慮して土台を削らなければなりません。
また、オールセラミックスクラウンの場合も金属冠と同じ厚さでは、セラミックスが割れてしまうので、十分な強度を得られる厚さを考慮して土台を削る必要があります。

この画像は、金属冠の土台となる歯の石膏模型です。

金属の厚みだけ削られています。

この画像は、メタルボンドポーセレンクラウン用の土台の石膏模型です。

金属とセラミックスの二層分の厚みを考慮して土台が削られています。

このように、選択する材料によって歯の土台を削る量は異なります。
土台を削って型取りを行う前までに、どのような冠を被せるかを決定
していただく必要があります。
もし、説明で良く分からないことや、質問がありましたら遠慮なく何でも聞いてください。



by  小林デンタルオフィス 池袋本町 北池袋 歯科

投稿者: 小林デンタルオフィス