2013.03.27更新

縁下カリエス
一度治療した歯の根や冠との境から、二次的な虫歯が進行することがあるというお話をしましたが、今回は金属の土台を除去したところの画像をお見せします。


除去前のデンタルX線画像

右上の第一大臼歯と第二大臼歯の冠と根の境が大きく開いているのが認められます。
冠との境からカリエスが進行していることが疑われます。

 
   冠除去前                  冠除去後

冠を除去すると金属の土台の下に黒く虫歯が広がっているが見えます。しかし、金属の土台の下がどのぐらい虫歯になっているかは、この状態では確認できません。


支台除去後の画像

金属の土台を除去すると、歯の後方から内側にかけて虫歯が広がっており、歯肉の縁から3~4ミリ程度下方に歯の端が認められます。
このままでは、感染した歯質をきれいにして,しっかりと土台を装着することができません。
ディスタルウェッジという歯周外科l処置を行うことで、この歯を保存することができます。
第二大臼歯後方の歯肉は厚く、歯肉溝(歯と歯肉の間にある溝)が深くなっています。
歯肉の厚みを薄くして、この溝を浅くすることで、このような状況も改善できます。
歯周外科処置後の画像が撮影できた時に、この後の処置についてお話したいと思います。


by 小林デンタルオフィス 池袋本町 北池袋 歯科

投稿者: 小林デンタルオフィス